住友不動産(株)は6月30日、木造軸組工法(在来工法)への参入を発表した。
同社はこれまで大都市圏を中心に事業を展開してきたが、注文住宅事業の拡大を図るため、未進出エリアの開拓を進めるとともに、全国の新設住宅着工戸数(持家)における工法別シェアの約7割を占める木造軸組工法への参入が不可欠と考えて開始するに至ったもの。
木軸パネル工法をベースとした耐震システムの導入により耐震性を強化するほか、(独)住宅金融支援機構が定める「省令準耐火構造」に認定された防耐火構造や外壁の内側に遮熱性の高い「透湿・防水・遮熱シート」を採用するなど高性能な省エネ空間を実現。また、同社のマンションのキッチンや内部建具などの室内装を標準仕様とするなどして差別化と商品力の強化を図る。
第1弾として、すでに宇都宮と熊谷においての木造軸組工法による「J・レジデンス」のモデルハウスをオープン。今後、進出しているエリアにおいて2×4工法と木造軸組工法の併売を進めるとともに、未進出エリアについて地域特性を考慮しながら積極的な事業展開を進めていく方針。