不動産ニュース / イベント・セミナー

2014/7/9

CRE戦略成功のポイントは「社内外へのコミットメント」/日本土地建物

「大きな変化を的確に捉えて企業戦略に生かすことが大切」と述べる同社代表取締役吉田卓郎氏
「大きな変化を的確に捉えて企業戦略に生かすことが大切」と述べる同社代表取締役吉田卓郎氏
セミナーの様子
セミナーの様子

 日本土地建物(株)は8日、全社協・瀬尾ホール(東京都千代田区)でCRE戦略セミナー「未来を拓くCRE戦略~経営戦略と企業不動産の新しい関係~」を開催した。

 冒頭挨拶した、同社代表取締役社長の吉田卓郎氏は、アベノミクスの成長戦略により、日本経済が回復基調にあることなどに触れ、このような大きなうねりや潮目の変化を的確に捉え、企業経営に生かすことが大切だと語った上で、「当社はCRE戦略の実践においてはフロントランナーとして多くの経営課題に携わってきた。今後もさらなる実践に役立てることができるよう取り組んでいきたい」などと述べた。

 セミナーでは、ボストンコンサルティンググループ日本代表の御立尚資氏が「変化の時代」というテーマで基調講演を行なった。現在のビジネス業界では規制緩和やインターネットの影響に加え、自然災害なども影響し、さまざまな変化が起こっていると説明。今後先20~30年は新興国の中流化やデジタル化といったことが起因し、さらなる変化が起こと予測、「変化が大きい時代には“情”に流されがちだが、“理”で考え、“知る”“学ぶ”、それを“活用する”ことが大切。企業は、世の中で何が起こっているのかを肌感覚で捉えることができる人間を組織の中に何人置くことができるか、その人間が持つ情報を企業の意思決定にどう生かせるかが課題である」などと説いた。

 続いて「未来志向と全体最適~CRE戦略の実際~」というテーマで、同社上席コンサルタントの石川 聡氏がプレゼンテーションを実施。企業不動産を取り巻く環境変化と企業の動向について解説し、同社でサポートしたCRE戦略事例を紹介。そこから見えてきたCRE戦略成功のポイントについて「経営戦略と不動産セクションの連携が不可欠であり、CRE戦略の実行には、社内外のしがらみや軋轢をコンセンサスと協力に変えていく推進力が重要。そのためには社内外へのコミットメントが事業推進のカギである」と解説した。


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