(株)タカラレーベンは、茨城県つくば市で開発を進めてきた太陽光発電所「LS(レーベンソーラー)つくば房内発電所」を竣工。24日、竣工式典を開催した。同社が2012年から開始したメガソーラー発電所事業の第6弾。
同施設は、つくばエクスプレス「みどりの」駅から約3.8kmの農地約3万平方メートルをオーナーから賃借。最大出力245Wのシャープ製ソーラーパネルを約1万枚設置。定格出力は、2.4MW。
竣工式典で挨拶したタカラレーベン代表取締役社長の島田和一氏は、「当社は12年7月の再生エネルギー固定買取制度発足を受け、新たにメガソーラー事業を立ち上げ取り組んできた。茨城県は、開発予定のものも含め、一番施設数が多い。今後も、自然エネルギーの有効活用を通じて、地域・社会への貢献を目指し邁進していきたい」などと抱負を語った。
また、来賓として挨拶したつくば市長の市原健一氏は「つくば市は昨年環境モデル都市の指定を受けている。今後も、自然エネルギーの活用によるCO2排出量削減に貢献していただきたい」と謝意を述べた。
同社は、メガソーラー事業を中期経営計画の柱の一つに据えており、14年3月期中に10MWの稼働を目標に取り組んでいる。すでに、塩谷町を含め首都圏5ヵ所で用地を取得。今年度中に5MWの発電規模を目指す。また、発電量や安全性等を長期にわたり検証し、太陽光発電マンション事業へのフィードバックも行なう。
同社は、来月にも茨城県牛久市でメガソーラー発電所を開設する予定で、7施設の合計出力は約8MWに達する。また、栃木県那須郡のゴルフ場敷地の一部を取得し、約16MWの太陽光発電所を開発する予定で、今期中に稼働する施設の発電規模は20MWを突破。すでに、用地手当てが終わっているものも含めた総発電規模は約57MWとなる。
今後も、開発用地の自社取得、賃貸に加え、太陽光発電施設の認定を受けながら資金が集まらず停止状態にある事業の譲受なども含め、16年度中に100MW規模にまで拡大する。
同社は、これらの施設による「メガソーラーファンド」組成を計画しており、東京証券取引所が15年に設置を計画しているインフラ新市場へ上場させる予定。