不動産ニュース / 調査・統計データ

2014/8/14

東京のオフィス賃料、9四半期連続で上昇/JLL調査

 ジョーンズ ラング ラサール(株)(JLL)は13日、日本のオフィス、リテール、ロジスティクス、ホテル市場における市況や需給、空室状況、賃料・価格動向、12ヵ月予測をまとめた「ジャパンプロパティダイジェスト」の2014年第2四半期の調査結果を発表した。

 東京のAグレードオフィス市場は、賃料が月額坪当たり3万2,779円(共益費込。前期比1.6%、前年比4.1%上昇)と9四半期連続で上昇した。堅調な経済と低い空室率を背景に、新宿・渋谷、赤坂・六本木に牽引され、上昇率は2四半期連続で加速。空室率は3.7%(前期比変動なし、前年比0.9ポイント低下)と3四半期連続で4%を下回る水準で推移し、特に大型移転を検討するテナントは移転先が限られる状況となっている。12ヵ月の見通しについては、堅調な需要が見込まれる一方、市場の空室はすでに限定的であることから、空室率は一層低下し、賃料は引き続き緩やかに上昇する見通し。

 大阪のAグレードオフィス市場は、月額坪当たり1万5,492円(共益費込。前期比0.4%下落、前年比0.9%下落)。空室率は「グランフロント大阪」の成約率が順調に向上する一方、既存のAグレードオフィスビルにて2次空室が発生したため、10.4%(前期比0.1ポイント上昇、前年比2.0ポイント低下)と概ね横ばいで推移した。12ヵ月の見通しは、新規供給は過去10年平均比20%の規模となっている一方、需要は徐々に回復。空室率は緩やかに低下、賃料は底打ちし、緩やかな上昇に転じるとしている。

 東京のリテール(商業施設)市場は、賃料が月額坪当たり6万8,336円(共益費込。前期比2.4%上昇、前年比3.7%上昇)で7四半期連続の上昇。価格も前期比5.3%、前年比9.1%上昇で3四半期連続で上昇した。12ヵ月の見通しは、「出店需要は引き続き旺盛で、賃料の緩やかな上昇を下支えする」見通し。ロジスティクス市場は、賃料が月額坪当たり5,963円(共益費込。前期比0.7%上昇、前年比1.8%上昇)と12四半期連続で上昇。12ヵ月の見通しは、「引き続き堅調な需要、賃料も緩やかな上昇基調を維持する」としている。

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