(株)エイブルは20日、スマートフォンの開発、販売を手掛けるフリービット(株)(東京都渋谷区、代表取締役社長:石田宏樹氏)と業務提携し、直営店でフリービットのスマホを「エイブルPandA」として9月末までに販売開始すると発表した。
エイブルが販売する端末には、専用のアプリをあらかじめインストールしておく。初期搭載するアプリは「会員制優待サービス」「エイブルコンシェルジュ」「エイブルお友達紹介」の3種類。会員制優待サービスは、旅行やグルメ、商品購入でさまざまな特典を提供する。
「コンシェルジュ」は、水回りや鍵の紛失といったトラブルなどといった困りごとを同社コールセンターで受け付ける。「お友達紹介」は、部屋探しをしている知り合いを直営店に紹介し、契約に至った場合は特典を付与する。
こうしたサービスは従来、同社の仲介客や管理物件の入居者・オーナーを対象にしていたが、「エイブルPandA」の購入者であれば退去後や同社が仲介した顧客でなくても利用できるようにした点がポイント。エイブル代表取締役社長の梁瀬泰孝氏は「長期的には当社の仲介件数や入居率に好影響を与えてくれると考えている」と語る。
また、フリービットの端末はパケット使い放題で月額1,000円、端末価格も2年間の分割払いで月1,000円と、安価で利用できることから、一般的なキャリアのスマホに比べ、月7,000円程度のコストメリットがあると試算する。「その月7,000円を生活の充実に使える。もちろん、もっと高家賃の条件のいい賃貸住宅への住み替えという選択肢もある。当社としてはお客さまのライフコストバランスの提案をしていきたい」(梁瀬氏)。
当面は東京、神奈川、千葉、埼玉、愛知、京都、大阪の直営10店舗の店頭で1,000台を販売。商品説明などはエイブルの社員が行ない、フリービットがバックアップする。その後、徐々に販売エリアを広げ、年内に3,000台を販売する計画。