阪急不動産(株)は21日、新築分譲マンション「ジオ西神中央」(神戸市西区、総戸数205戸)のモデルルームを9月下旬にオープンすると発表した。
同物件は、2013年度の国土交通省「建築物省CO2先導事業」に採択されており、全国で初めて自立運転機能を持つ燃料電池「エネファームtype S」を全戸に標準採用する。マンション全体で年間約1.4tのCO2排出量削減につながるほか、停電時の自立運転および発電時の発生熱を給湯に利用できる。入居者の年間光熱費も約30%削減できるという。
このほか、Low-E複層ガラスの採用やHEMSの導入などにより低炭素建築物認定も取得。マンション屋上には太陽光発電パネルを設置し、売電収入を入居者向けのエコ啓発活動に充てるなど、ハード・ソフト両面で環境負荷低減を図る。
また、同物件にはNPO法人ぴっぴ(神戸市西区、理事長:山口 紀美子氏)が運営する「保育ルームぴっぴ」が入居。マンション居住者に対して毎日保育の利用優先枠や割引を設ける。地域に開放した子育て活動を、保育ルームぴっぴやマンション共用部の集会室で実施することで、近隣住民とマンション居住者の交流促進の役割も担う。
物件は神戸市営地下鉄西神・山手線「西神中央」駅より徒歩4分。敷地面積6,000.10平方メートル、延床面積2万1,824.20平方メートルで、鉄筋コンクリート造地上10階地下1階建て。専有面積は70.04~107.21平方メートル、間取りは2LDK+納戸~4LDK。竣工は16年春頃の予定。販売価格および戸数は未定。