パナホーム(株)はこのほど、宮城県石巻市による復興公営住宅(公募型買取市営住宅)の事業者公募において、最優秀応募者に選定された。同社が被災地で復興公営住宅を本格展開するのは初めて。
同事業は、石巻市の所有地である新市街地 新渡波西地区にある指定街区において、民間事業者が設計・建設した街区内すべての建物等を石巻市が買い取ることで、整備期間の短縮と、被災者への早期供給を図るもの。
同社は、敷地面積約2,850平方メートルに、木造軸組構造の戸建住宅9棟と長屋2棟の建設を提案。街区の中心には交流の場「コミュニティ広場」を設置する他、マンホールトイレやかまどベンチを備えるなど、防災対策も行なう予定。
住居は大半の居室を南向きとし、吹き抜けや天窓、開口部の工夫等によって、自然の光と風を採り込む設計とした。
戸建住宅は、2階建て(延床面積70.98平方メートル)4棟、平屋建て(延床面積68.37平方メートル)5棟の合計9棟、長屋は、平屋建て(延床面積54.65平方メートル)合計2棟。
また、今回の提案では、東北産の木材を使用する他、被災地の建設業者との協力体制により、雇用促進にも貢献していく考え。
2015年1月に着工し、同年8月に引き渡しの予定。