東京建物(株)は10日、介護サービス事業・有料老人ホーム事業への参入を明らかにした。
同社では、サービス付き高齢者向け住宅(サ付き住宅)事業を展開しており、2010年の「グレイプス浅草」(東京都台東区)開業以来、グレイプスシリーズの開発・運営を手掛けてきた。
高齢者向け住宅事業を重点分野と位置付ける中で、中高齢者向け住宅事業の拡大へ向けて、ハードだけではなく、介護サービスを主とするソフトサービスも充実させることが顧客の安心につながると考え、介護サービス事業への進出を決定したもの。併せて健康状態の変化や顧客のニーズに応じてグループの住まいを提供することを目的に、有料老人ホーム事業にも参入する。
介護サービス事業については、9月1日に東京建物シニアライフサポート(株)(東京都中央区、社長:加藤久利氏)を設立。居宅介護支援・訪問介護のサービスを提供するとともに、高齢者向け住宅の開発・運営も手掛けていく。
有料老人ホーム事業については、有料老人ホーム運営会社の(株)誠愛苑(さいたま市北区)の全株式を取得し、有料老人ホームの開発・運営を推進していく。
なお、東京建物シニアライフサポートは、現在建設中のサ付き住宅「グレイプス大森西」(東京都大田区、15年1月開業予定)に併設する訪問介護事業所、居宅介護支援事業所で介護サービス事業を開始する予定。