不動産ニュース / 開発・分譲

2014/9/29

京都の老舗リゾート地に会員制ホテルの基幹物件開業/東急不動産

「東急ハーヴェストクラブ京都鷹峯」全景。高低差の違う2つの棟は、スロープカーで結ばれる
「東急ハーヴェストクラブ京都鷹峯」全景。高低差の違う2つの棟は、スロープカーで結ばれる
上位会員権と位置付ける「VIALA」の客室。全室天然温泉を引湯する露天風呂を備えるほか、平均面積は73平方メートルと広め。室内のグレードも一般客室より高めている
上位会員権と位置付ける「VIALA」の客室。全室天然温泉を引湯する露天風呂を備えるほか、平均面積は73平方メートルと広め。室内のグレードも一般客室より高めている
一般客室は、平均面積43平方メートル。ユニバーサル室やペット対応室も設ける
一般客室は、平均面積43平方メートル。ユニバーサル室やペット対応室も設ける

 東急不動産(株)は、会員制リゾートホテル「東急ハーヴェストクラブ」の25施設目となる「東急ハーヴェストクラブ京都鷹峯(たかがみね)&VIALA(ヴィアラ)」(京都市北区、総客室数133室)を、10月4日に開業する。

 同施設は、観光・飲食事業等を展開する(株)しょうざん(京都市北区、代表取締役社長:松山靖史氏)が、京都・洛北エリアで展開する「しょうざんリゾート京都」内に開業するもの。両社は、2013年1月、共同事業契約を締結。東急不動産が、敷地の一部(約1万3,000平方メートル)を、50年の定期借地契約で借り上げ、施設を建設・運営する。

 「しょうざんリゾート」は、地下鉄烏丸線「北大路」駅から約3kmに立地する、1951年開業の老舗リゾート地。約3万5,000坪の広大な敷地に、日本庭園、結婚式場、ボーリング場、レストランなどが点在する。「ハーヴェストクラブ」は、これらの施設と一体となることで、世界観を共有。レストラン等の各種施設を付帯施設同様に利用できる。また、しょうざんリゾートも、ハーヴェストクラブ内の一部を取得。工芸品店とレストランを開業する。

 建物は、鉄筋コンクリート造地上4階地下1階建てと地上3階地下1階建ての2棟。高低差が約16mあるため、両建物をスロープカーで結ぶ。客室は、一般のハーヴェストタイプが83室(客室面積29~62平方メートル)、上位施設に位置付ける「VIALA annex」タイプが37室(同50~107平方メートル)。東急不動産が13室を自社保有する。

 「VIALA」客室は、鷹峯や比叡山の眺望がより優れる本館中心に設置。全室に天然温泉を引湯した露天風呂を設けるほか、客室グレードも高め、利用者専用のラウンジも用意する。一般客室もユニバーサルデザインを施したものやペット同伴室などを用意した。付帯施設は、テーマを変えた2つの露天風呂付大浴場、レストラン、エステサロンを設けた。

 会員権は、1室12口の共有制で、所有者には同クラブで相互利用できる年間30枚の宿泊利用券が発行される。利用料金は、1人4,536円。VIALAはルームチャージ制で、1室あたり1万5,120~3万4,560円。販売価格は、ハーヴェストクラブが557万4,000円、VIALAが882万円。2013年2月から販売を開始し、現在までに6割以上を販売済み。購入者は60歳代が中心で、関東在住、関西在住がそれぞれ約4割(VIALA)。

 同施設の開発・販売を手掛けてきた同社ハーヴェスト事業部事業統括グループグループリーダー課長の橋本 茂氏は「京都は開発規制が厳しく、これまでリゾートホテルを作りたくても作れなかった。その京都の中でも歴史あるリゾート地にホテルを開業できたことは、このうえない喜びであり、関西圏の基幹物件として位置付けていく。外資系の高級ホテルとは違う、京都の伝統文化と現代のライフスタイルを融合した、くつろぎの空間を提供したい。販売開始以来、反響4,000件、来場1,000件を記録し、建物が完成してからさらに反響が良くなっている」などと語った。

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