森ビル(株)の関連団体である(一財)森記念財団都市戦略研究所と運営施設である森美術館、アカデミーヒルズは8日、「Innovative City Forum 2014」を虎ノ門ヒルズフォーラムでスタートした。10日まで。
「都市のライフスタイルの未来を描く」を議論する国際会議として2013年にスタートしたもの。「先端技術」「都市開発」「アート&クリエイティブ」の各分野で先進的な活動をする国内外の専門家を集め、分野を超えた議論、情報交換、交流を図っていく。
14年は、「物質、情報、生活の融合がもたらす未来」「2025年グローバル都市のビジョン」「創造都市の形成」「都市におけるアートの未来」をテーマとした。
初日は 、国際交流基金と森美術館共催で、「都市におけるアートの未来」を中心に議論 。 冒頭、国際交流基金理事長の安藤裕康氏が「多様な文化を持つアジアと東京のアートを通じた新たな都市の関係性を探っていきたい」と挨拶。森美術館長の南條史生氏は「まちに関連のあるアート事例を共有し、ビジョンを検討する場となる。東京オリンピックに向けて行なわれるさまざまな文化プログラムの参考となるだろう」等と述べた。
続いて行なわれたスペシャルセッション「アートと都市の新たな関係」では、アジア各国の都市デザイン等の研究者3人が登壇し、都市ライフを充実させるデザインやアート作品、市民を巻き込んだ都市デザインといった取組事例を紹介。豊かな都市づくりをするためにデザイン、アートの可能性やインフラだけに頼らないソフト面の取り組みなどについて言及した。
パネルディスカッションでは、南條氏がモデレーターとなり、都市づくりおけるサスティナビリティや市民参加の誘引方法、既存空間の活用方法などをテーマに意見を交換した。