大東建託(株)は31日、2015年3月期第2四半期決算を発表した。
当期(14年4月1日~9月30日)は連結売上高6,587億8,100万円(前年同期比8.5%増)、営業利益527億6,500万円(同8.2%増)、経常利益547億5,100万円(同8.4%増)、当期純利益351億7,500万円(同12.3%増)。売上高・利益それぞれで上期での過去最高を更新した。
営業利益は期初計画の409億円に比べて、118億円上振れした。建設事業で下期完工予定案件の前倒しによる完成工事高が増加したことで、営業利益ベースで70億円の上振れ。このほか、不動産事業において定額クリーニング収入の増加などにより約18億円のプラス効果があった。
建設事業については、受注戸数3万1,025戸(同6.8%減)、受注高2,916億3,300万円(同3.3%減)、完工戸数3万690戸(同9.3%増)、完工高2,852億3,900万円(同10.4%増)。3階建て以上の賃貸住宅の受注比率が約2割に増加したことなどで、1棟当たりの受注単価は前年同期を515万円上回る8,559万円となった。
不動産事業は、売上高3,553億円(同6.9%増)、営業利益108億700万円(同54.7%増)。入居あっせん件数は11万5,536件(同4.5%増)。2年前に営業スタッフを「自社問い合わせ専門営業」「不動産業者専門営業」、この2種の営業を組み合わせた「総合営業」に専任化したことが営業の効率アップに寄与。期末時点で自社問い合わせ654人、不動産業者専門300人、総合営業194人となっている。期末の入居率は居住用96.0%(同変動なし)、事業用97.4%(同1.3ポイント上昇)。
下期は、建設事業では環境対応商品や都市型3階建て商品といった新商品の投入に加え、サービス付き高齢者向け住宅商品の「エルダー・ガーデン」を10月に発売。子会社でデイサービス事業を展開するケアパートナーと連携し、建築・一括借り上げ・介護サービスの提供をワンストップでできる体制をアピールしていく。
不動産事業については、客付の窓口となる地域の不動産会社との連携強化や、契約手続きの簡素化、家賃のクレジットカード決済などを武器にしていく。
通期では、連結売上高1兆3,450億円、営業利益910億円、経常利益949億円、当期純利益598億円を見込む。