大和ハウス工業(株)は7日、2015年3月期第2四半期決算を発表した。
当期(14年4月1日~9月30日)は連結売上高1兆3,248億4,700万円(前年同期比6.6%増)、営業利益801億2,700万円(同14.4%増)、経常利益823億3,200万円(同17.5%増)、当期純利益616億6,800万円(同54.0%増)と、いずれも過去最高を更新。
セグメント別では、戸建事業1,817億円(同4.6%減)、集合住宅事業3,703億円(同14.1%増)。マンションについては販売戸数の減少により873億円(同4.4%減)と減収。建築請負受注は、注文戸建の受注戸数3,589戸(同716戸減)、受注高1,193億円(同13.2%減)。集合住宅は受注戸数1万9,529戸(同96戸減)、受注高2,284億円(同4.5%増)となった。
11日に実施したマスコミ向け決算発表会で、同社取締役専務執行役員の沼田 茂氏は、「下期は消費税10%増税が実施される前提で計画したため保守的な見通し。下期は販売力の向上、商品開発に注力し、物流費の削減などにも取り組んでいく」などと述べた。
また、今後の事業展開については、今年発売した「xevo Σ(ジーヴォシグマ)」が月間販売目標100棟のところ、上期660棟受注と好調であることから、生産ラインを強化し1年後には月産300棟に。高級路線に注力し、1棟単価アップ、建て替え率向上を目指していく。さらに、首都圏に特化した3~5階建て商品の開発も推進していくとした。
通期では、マンション販売事業における利益率の改善の影響により、営業利益、経常利益、当期純利益を30億円の上方修正。連結売上高2兆8,000億円、営業利益1,730億円、経常利益1,720億円、当期純利益1,080億円を見込む。