サンフロンティア不動産(株)は11日、2015年3月期第2四半期決算説明会を開催し、今後の事業展開などを説明した。当期の決算は、5日のニュースを参照。
上期は不動産再生事業が好調に推移し、売上高は前年同期比で1.7倍、経常利益は同1.4倍となった。通期計画に対する進捗率は売上高が36%、経常利益は63%の水準で進捗した。
リプランニング事業においては、物件取得競争が激しくなる中、独自のルートを拡充し仕入れを強化した結果、17棟を仕入れた。また、11棟の販売を行ない、9月末時点での在庫は27棟231億円。中期および短期リプライニング物件の仕入れによる在庫の積み上げが寄与し、賃貸ビル事業においては、賃貸収入が前年同期比で2倍に伸長した。
今後も、都心のオフィスビルを中心に多様なルートを開拓することで積極的な仕入れを展開。併せて、各支店や各サービスの専門部門の力を結集し、「お困りごと解決」の基幹事業と不動産再生事業で、高付加価値のサービス・商品を提供していく方針。
説明会で同社代表取締役社長の堀口智顕氏は、「業績が好調なのは、さまざまな政策による不動産価格高騰の恩恵もあるが、高い付加価値の創出にこだわってきた結果だと考えている。リプライニング事業における仕入も、10月末時点で7棟、33億円が完了しており、下期の数字も読める。今後は来期を見据え、仕入れの充実、付加価値の創出、人材育成にさらに注力しつつ、堅実な成長を目指す」などと抱負を語った。