ジャパンリアルエステイト投資法人(JRE)は17日、2014年9月期決算を発表した。
当期(14年4月1日~9月30日)は営業収益277億6,000万円(前期比4.4%増)、営業利益112億5,500万円(同3.9%増)、経常利益95億8,200万円(同5.5%増)、当期純利益95億7,200万円(同5.5%増)。1口当たり分配金は7,648円(同15円増)となった。
同日開催したプレス向けの決算説明会で同投資法人の運営会社であるジャパンリアルエステイトアセットマネジメント(株)代表取締役社長の片山 浩氏は現在の市場環境について「緩やかな回復基調で動いている。都心5区の大規模ビルについては空室率5%半ばで推移し、賃料増額改定の実績も増えてきた。今後は既存ビルの収益改善によって、内部成長を確実なものにしたい」と述べた。
物件取得については、期中に「錦パークビル」(名古屋市中区)の共有持分を追加取得。期末の保有資産は64物件、取得金額合計8,380億5,500万円となった。また、次期となる10月1日には「新宿イーストサイドスクエア」(東京都新宿区)を新規取得。現在、合計約750億円分の物件取得を検討しており、「利回り4.4%を基準に取得か否かを判断していく。マーケット全体で取得環境が悪くなっているのは事実ではあるが、市場競争にさらされない、相対取引を中心に物件取得を進める」(片山氏)。
15年3月期については、営業収益280億7,000万円、営業利益112億3,000万円、経常利益95億8,000万円、当期純利益95億7,000万円、1口当たり分配金7,650円を見込む。