不動産ニュース / 開発・分譲

2014/12/12

東京・府中でパッシブデザインの戸建て分譲/野村不動産

「プラウドシーズン府中天神町」の外観
「プラウドシーズン府中天神町」の外観
「センターボイド」プランは階段室の壁面を格子にすることで通風を良くした
「センターボイド」プランは階段室の壁面を格子にすることで通風を良くした
「インナーテラス」プランでは、取り込んだ熱を吹き抜け上部のシーリングファンを介して建物全体に行き渡らせる
「インナーテラス」プランでは、取り込んだ熱を吹き抜け上部のシーリングファンを介して建物全体に行き渡らせる
全棟の居室ドアに標準採用した通風ドア
全棟の居室ドアに標準採用した通風ドア

 野村不動産(株)は13日、分譲戸建住宅「プラウドシーズン府中天神町」(東京都府中市、総戸数6戸)のモデルハウス案内会を開始する。

 物件は京王線「府中」駅より徒歩18分に立地。敷地面積114.26~114.27平方メートルで、南側は前面道路を挟んで公園という、住環境の良さが特徴。

 建物は木造ツーバイフォー工法地上2階建て。「スーパーパッシブ住宅」と称して、さまざまな環境配慮の仕掛けを施した。6棟のうち、4棟は「センターボイド」プランとして、建物の中央部に階段室を設け、上部に2方向の天窓を設けることで風が抜けていく構造とした。階段室に面してスキップフロアで高低差を持たせて居室を設けることで風の流れが多方向に広がるように配慮した。階段についても、一部の蹴り込み板をオープンにしたり、壁面を格子にすることでより風が通りやすくしている。

 残りの2棟は「インナーテラス」プランとして、建物内南側に吹き抜けにした中間領域としてインナーテラスを設ける。窓には可動式の日射遮蔽ルーバーを設置し、夏場は直接的な日差しによる温度上昇を抑えながら風を室内に取り込む。冬場はルーバーを開けて太陽光を取り込み、吹き抜け上部設置したシーリングファンで、建物全体に暖気を行き渡らせる。

 また、全棟・すべての居室ドア・引き戸にルーバーの開閉によって通風を確保できるドアを標準採用。冬場などの暖気を逃したくないときはルーバーを閉め、夏場など風を通したい時はルーバーを開けるなどして通風を調整する。

 15年3月の入居開始以降、購入者の協力を得て約1年にわたって温熱環境やエネルギー使用量、快適性などの調査を実施。快適な暮らしをしていくためのセミナーなども行なっていく計画だ。得られたデータに関しては、今後の分譲戸建住宅プロジェクトに生かしていく。「セミナーなどを通じて、住民間コミュニティの育成を図れることもメリットだ」(同社住宅事業本部商品開発部副部長・吉田安広氏)としている。

 延床面積101.40~116.79平方メートル。間取りは4LDK、4LDK+DEN。2015年1月に販売開始の予定。販売価格は6,000万円台後半になる見込み。

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