

旭化成ホームズ(株)は21日、ヘーベルメゾン「母力(ぼりき)」の3棟目となる「母力みたか・むれ」(東京都三鷹市、総戸数20戸)と、世田谷区に竣工した同「New Safole(ニューサフォレ)」(住所、物件名非公開、総戸数11戸)1棟目のマスコミ向け見学会を開催した。
「母力」「New Safole」は、コミュニティ形成の促進をテーマとした賃貸住宅シリーズの第2弾と第3弾。「母力」は子育て期の母親たちのサポートを目的に、各住戸の間取りや配置などに交流しやすい工夫を施し、地域社会との接点も考慮。「New Safole」は単身女性をターゲットに防犯強化のため顔見知り程度の“ゆるやかなつながり(匿名コミュニティ)”の形成を意識している。各シリーズ概要に関しては過去のニュース(母力、New Safole)参照。
「母力みたか・むれ」は、京王井の頭線「井の頭公園」駅徒歩15分。JR「三鷹」駅バス10分。敷地面積776.82坪、延床面積461.27坪。間取りは2LDK、専有面積は68.31~84.88平方メートル。賃料は13万7,000~14万7,000万円で、相場より5,000円程度高めの設定。
11月中旬の竣工で、現在、20戸中19戸が入居済(内1戸はモデルルーム使用)。
母親たちが集えるスペースや砂場を設けた中庭のほか、母力1棟目の反響を踏まえた、子供に目が届きやすい、完全な個室をつくらない間取りが入居者からは好評価を得ているという。
なお、母力4棟目については、現在、船橋で着工済。
「New Safole」は、間取り1K、専有面積25.50~30.23平方メートルで、30~40歳代の単身女性がターゲット。賃料は7万9,000~9万1,000円(別途共益費6,000円)。相場より高めの設定だが、10月中旬の竣工で、現在満室稼働(内1戸はモデルルーム使用)。
物件のハード面以外でも防犯強化対策を施しており、駅からの夜の帰宅路の、人通りや明るさ、駅からの距離(徒歩5分程度が目安)を考慮した立地で、募集時の住所は非公開。入居者を女性に限定し、マナーの重視や災害時の助け合いなどの意識を共有するマナー同意書も用意している。
入居者から評価が高いのは一番の特徴である、エントランスの「おかえりラウンジ」。掲示板や、自由に閲覧できる文庫本や雑誌を用意しており、ゆるやかな交流の場となっている。
なお、同社によれば現在、相続税増税の影響で、ヘーベルメゾン広告の反響数は、2013年と比較して1.3~1.5倍という状況。今後は、特に駅から遠い物件など、好条件でない物件に競争力を持たせる付加価値の一つとしてコミュニティ賃貸の提案を強化していく考え。