


東京建物グループは、サービス付き高齢者向け住宅(サ付き住宅)「グレイプス」第4弾となる「グレイプス大森西」(東京都大田区、総住戸数56戸)を、17日に開業する。8日、報道陣に公開した。
同物件は、京急本線「梅屋敷」駅徒歩10分、JR京浜東北線「蒲田」駅徒歩13分に立地。建物は、鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て。企業の社宅跡地を東京建物が取得し開発したもので、総事業費は約10億円。運営・管理を東京建物不動産販売(株)が、2014年9月に設立した同社グループの介護サービス事業会社、東京建物シニアライフサポート(株)が、介護サービスをはじめて提供する。
物件内に居宅介護支援事業所・訪問介護事業所を併設し、周辺エリアも含めて24時間365日の介護サービスを提供。訪問診療で多数実績のある病院との連携により、訪問看護サービスも実施する。日中はコンシェルジュを配置し、入居者の悩み相談や趣味のコミュニティの紹介、家族来訪時の飲食店紹介など、コミュニケーションをとりながら、家族の一員のように生活を支援していく。
食事も、グレイプスシリーズとして初めて現地調理方式を採用。施設内の厨房で手作りし、提供する。なお魚の解体ショーや板前が握る鮨の提供などのイベント食も提供していく計画。
住戸は1R~2LDK、専有面積は18~53平方メートル。賃料は12万7,000~38万3,000円。別途、管理費(1万5,000~2万円)、基本サービス費(1人入居:3万7,800円、2人入居:5万4,000円)が必要。1日3食30日分の食費を含めた月額支払総額は24万~50万円で、周辺のサ付き住宅と有料老人ホームの間くらいの設定。
12月21日時点で151件の問い合わせ、7区画で申し込みを受けており、想定通りの進捗だという。
東京建物シニアライフサポートの加藤久利代表取締役社長は、「東京建物がこれまでの分譲マンション事業で培った高品質の建物を供給し、さらに高いソフトサービスも提供していくことで、地域ナンバーワンとなるサ付き住宅をつくりあげていきたい」と抱負を語った。
なお、2月には「グレイプスJ東池袋」(東京都豊島区)、「グレイプスフェリシティ戸塚」(横浜市戸塚区)の2物件を開業、以降17年までに全11件の「グレイプス」をオープンする計画。「高齢者住宅事業は、東京建物グループにとって重点分野。1都3県で当面50棟を目標に供給していく」(加藤氏)考えだという。