不動産ニュース / 開発・分譲

2015/1/13

東京・中野でサ付き住宅初弾。10年間で60棟開発目指す/大京グループ

「かがやきの季・中野南台」外観。大京がオーナーとの等価交換で建設し、社宅として利用していた建物をコンバージョンしたもの
「かがやきの季・中野南台」外観。大京がオーナーとの等価交換で建設し、社宅として利用していた建物をコンバージョンしたもの
居室はすべて専有面積19平方メートル。バリアフリー化と、緊急通報装置の設置、車いす対応のトイレ・洗面所などへの改修を行なった
居室はすべて専有面積19平方メートル。バリアフリー化と、緊急通報装置の設置、車いす対応のトイレ・洗面所などへの改修を行なった
全室にTVモニターを設置。専門事業者による見守り・対話サービスを導入した。入居者は毎月1回3分間、介護ノウハウのある担当者との会話を通じ、日常の悩み事などを相談できる
全室にTVモニターを設置。専門事業者による見守り・対話サービスを導入した。入居者は毎月1回3分間、介護ノウハウのある担当者との会話を通じ、日常の悩み事などを相談できる

 (株)大京は、サービス付き高齢者向け住宅ブランド「かがやきの季(とき)」の第1弾となる「かがやきの季・中野南台」(東京都中野区、総戸数28戸)を完成、17日から入居者募集を開始する。

 同物件は、東京メトロ丸ノ内線「方南町」駅徒歩5分に立地。建物は地上4階建て。同社が等価交換方式で、1991年に建設。1~3階を借り上げ社宅(31戸)として使っていた。社宅の廃止に伴い、オーナーに新たな有効活用手段としてサ付き住宅を提案、昨年から改修を行なっていた。

 サ付き住宅への転用にあたっては、各階の1戸ずつを廃し、浴室へ改装(1階には機械浴室も設置)。手すりの設置に伴い、廊下幅を拡大した。食堂は、バリアフリー化し、新たにウッドデッキ付きの中庭を設けた。住戸は、専有面積約19平方メートル。3点ユニットを車いす対応のトイレ・洗面所とし、床段差も解消。トイレと居室には緊急通報装置を設置した。

 建物1階に介護事業所と居宅介護支援事業所を設置。専門事業者との提携により、安否確認、緊急対応、生活相談、食事、各種介護サービスを提供。また(株)エクセリーベが「TV電話による見守りサービス」を提供する。平均入居費用は、月額家賃12万5,000円、共益費(電気代を除く光熱費)3万5,000円、基本サービス費5万5,000円、食事サービス費(選択制:1日3食30日分)5万4,000円。敷金は家賃の3ヵ月分。入居開始は2月1日。特段のプロモーションは行なっていないが、地元住民中心に約50件の反響を得ている。

 今後も、(株)穴吹工務店を含めたグループで「かがやきの季」ブランドによるサ付き住宅を、首都圏と(穴吹工務店の地盤である)高松市中心に展開。自社マンションの集積エリアで、借り上げ社宅や賃貸住宅の新たな有効活用として、オーナーに提案する。今秋には、穴吹工務店による「かがやきの季・高松藤塚町」(香川県高松市、総戸数60戸)が稼働。今後10年間で60棟の開発・運営を目指す。マンションづくりのノウハウを活かし、住戸のバリエーションも増やし、ニーズの多様化に対応。物件数の増加と運営ノウハウの積み上げをみて、介護事業の内省化も検討していく。

 13日の報道陣向け見学会で挨拶した、大京執行役の藤平善久氏は「50年の歴史を持つ当社のマンションづくりのノウハウを活かし、高齢者社会の住宅ニーズを捉え事業展開していく。大京のマンションユーザーも、高齢化に伴う住まいの住み替え適齢期に入っており、こうしたユーザーを取り込んでいく」などと抱負を語った。

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