シービーアールイー(株)(CBRE)は15日、半年ごとに実施している世界126都市を対象とした「グローバルプライムオフィス賃貸コスト調査」結果を発表した。
世界第1位は、前期に引き続きロンドン(ウエストエンド)で、年間賃貸コストが1平方フィート当たり273.63米ドル(坪当たり8万9,000円)。第2位は香港(セントラル)の250.61米ドル(同8万1,529円)、3位は北京(金融街)の197.75米ドル(同6万4,320円)。上位10エリアのうち、7エリアがアジア地域となった。
プライムオフィス賃貸コストの年間上昇率が最も高かったのは米州地域(4.1%増)、第2位にアジア太平洋地域(2.8%増)が続き、世界全体では前年比2.5%の上昇。アジア太平洋地域は20のエリアが上位50位以内に入り、うち7エリアは上位10位以内に入った。テクノロジー、メディア、通信業界の国内企業による動きが活発となり、20エリアの半数でコスト上昇率が1%を超えた。
同社は「賃貸コストは引き続き上昇し、テナントにとっては選択肢の幅が一層狭まることになるだろう。テナントがコスト削減と生産性の向上を目指す中、入居スペースの有効活用や移転時の立地選定に際し、テクノロジーやクオリティ、柔軟性がより一層重視されるものと思われる」とコメントしている。