積水化学工業(株)住宅カンパニーの調査研究機関である(株)住環境研究所はこのほど、「小規模戸建住宅のプラン実態調査」結果を発表した。敷地100平方メートル以上、延床面積110平方未満の2階建て戸建住宅の居住者を対象に実施したもの。有効回答数は864件。
小規模戸建住宅とした理由は、全体では「住宅ローンの借入限度額から、広くできなかった」が最も多く、世帯構成別には、夫婦のみの世帯と夫婦+子供1人の世帯で「家族の人数が少ない」が多かった。
間取りについては、1階にLDKがあるプランが94%、2階にLDKがあるプランが6%。1階にLDKがあるという回答のうち、「1階LDK+和室+浴室」が54%、「1階LDK+浴室」が41%、「1階LDK+和室」が3%、「1階LDK」が2%と、標準的な広さの住宅で一般的な「1階LDK+和室+浴室」のプランが、小規模戸建住宅でも主流であることが分かった。
また、間取りの満足度については、「1階LDK+和室、2階浴室」のプランの満足度が91%、「1階LDK、2階浴室」が95%、「1階LDK+和室+浴室」は72%、「1階LD+浴室」は66%で、2階に浴室が設置されているプランの方が高い満足度を示した。
このうち浴室のみを取り出し、「現在の住宅とこれから住む家では」という仮定で聞いたところ、現在浴室が1階にある居住者のうち、48%が2階への設置を希望すると回答。2階に浴室があり、1階への設置を希望した回答は2%にとどまった。