不動産ニュース / その他

2015/1/26

地中熱+空気熱ハイブリッド温水暖房システム、新工法で販売エリア拡大へ/コロナ

新工法「パイルファイブシステム」の模型
新工法「パイルファイブシステム」の模型
「地中熱を再生可能エネルギーのインフラにしていきたい」などと話す(株)コロナ常務取締役執行役員技術本部長・鶴巻 悟氏
「地中熱を再生可能エネルギーのインフラにしていきたい」などと話す(株)コロナ常務取締役執行役員技術本部長・鶴巻 悟氏

 (株)コロナは、「GeoSIS HYBRID(ジオシスハイブリッド)」と、「パイルファイブシステム」のプレス向け説明会を開催した。

 ジオシスハイブリッドは、2014年9月に発売した地中熱+空気熱ハイブリッド温水暖房システム。平成26年度省エネ大賞において、資源エネルギー庁長官賞(ビジネスモデル分野)を受賞している。

 地中熱ヒートポンプと空気熱ヒートポンプを組み合わせることで、高額な地中採熱管施工費用を改善。従来は6kWのヒートポンプで、100mの掘削(約150万~200万円)が必要だったが、ジオシスハイブリッドでは、50mで設置可能となり、掘削費用を約2分の1に抑えることができるという。さらに、新工法「パイルファイブシステム」を採用することで、約4分の1にまで軽減が可能。

 「パイルファイブシステム」は、住宅建設地の地盤改良をする際、鋼管杭を5本×10m追加することで地中熱の採熱を可能にするシステム。地盤改良時に併せて施工することで、コストの大幅な低減が可能となる。
 希望小売価格は、90万円(税抜き)。

 同社では、他住設機器とのシステム販売を進め、1棟当たりの受注金額アップを図るほか、現在実証試験中の農業用途向けとして販路を拡大し、事業の拡大を目指していく。

 同社常務取締役執行役員技術本部長の鶴巻 悟氏は、会見で「新工法を利用することで、地中熱の普及の最大の課題であった掘削費用が抑えられる。北海道と東北地方が主力だったが、今後は全国に販売エリアを拡大していく。日本ではまだ普及が浅いが、地中熱を再生可能エネルギーのインフラにしていきたい」などと話した。

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