不動産ニュース / その他

2015/2/13

不動産投資は後退期前にリターン確定も/LIMがレポート

 ラサール インベストメント マネージメント インク(LIM)は、主要30ヵ国における不動産投資の展望をまとめた「2015年グローバル不動産投資戦略」を発表。ラサール不動産投資顧問(株)が12日にマスコミ向けに概要を説明した。

 グローバルな投資展望については、15年はアメリカ、イギリス、カナダの経済が緩やかに回復することが予想されるものの、フランス、ドイツ、日本の経済回復については道のりは険しいと指摘。世界の経済成長の原動力はアメリカ、イギリスとなる、と語った。さらに、「15~17年にかけて、不動産はピークに近づく。リターン確定のために売るには良いタイミング。売却後の再投資が課題となろうが、DTUトレンド(人口動態、テクノロジーの進展、都市化)を捉えたポートフォリオの調整が必要となる」(ラサール インベストメント マネジメントグローバル投資戦略・リサーチ責任者・ジャック・ゴードン氏)と述べた。

 アジア太平洋地域については、不動産ファンダメンタルズ、マクロ経済、資本市場のいずれも回復期から拡大期にあるとし、日本については、マクロ経済が回復期初期、不動産ファンダメンタルズが回復期後期、資本市場は拡大期後期の段階にあると分析。もっとも、不動産については、回復度合いはエリアなどにより異なると指摘。15年以降も低金利が継続する見通しで、取得競争の激化に伴い、今後利回りのさらなる低下が予測されるとした。

 同社では、「15年は需給が逼迫している大阪での積極的な物流施設開発投資を引き続き進めていくと共に、ミドルリスクであるバリューアップを前提とした物件取得にも積極的に取り組んでいく」(ラサール不動産投資顧問投資戦略・リサーチ部責任者・高野靖央氏)とした。また都市中心部での再活性化が進行していく中で、主要都市圏での郊外型商業施設へのコア投資を進めていくと共に、都市型商業施設、住宅オフィス等のリースアップやリポジショニングも進める考えを明らかにした。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年5月号
「事故物件」、流通の課題は?
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/4/21

「記者の目」を更新しました

有事に立ち向かうエリアマネジメント」を公開しました。

エリアの価値向上に大きく寄与する複合開発。住宅や商業施設、公共施設、教育施設や図書館、クリニックなどが一体的に整備されることで、再開発されたエリア内で日常生活が完結できるような、利便性の高い生活環境が整うケースもありますが、その規模感の大きさから有事の際に全体が連携できるのかといった懸念も…。今回は、オフィスビル・賃貸マンション・分譲マンションの3棟からなる複合開発「MEGURO MARC」を取材。防災対策の本音を調査しました。