ミサワホーム(株)は2月27日、同社体験型施設「ミサワパーク東京」(東京都杉並区)で、日本建築仕上学会女性ネットワークの会が主催するトークイベントを開催した。
「女性のライフスタイルの変化とこれからの子育て環境」をテーマに、女性ネットワークの会関係者を対象に実施。男性の育児休暇取得者、女性管理職で子育て経験者、現在妊娠中のミサワホーム社員がパネラーとして参加した。
イベントに先立ち、同会の主査である(株)フジタの建設本部技術部担当課長の熊野康子氏が、女性の社会進出について説明。1997年に片働き世帯数と共働き世帯数が逆転し、2011年には片働き世帯が797万世帯に対し共働き世帯が1,012万世帯(13年度版国土交通白書)に増加していること、近年、20歳代後半から30歳代前半の就業率の伸びが目立つこと、女性が理想とするライフスタイルでは、子育て後に再就職し育児と仕事を両立したいという層が増加していることなどを報告した。また、1日のうちで家事に従事する時間について、30歳代後半で女性が約5時間、男性が約40分であり、男女間の差が4時間以上もあることなど、データを交えて紹介した。
トークショーでは「家事における悩み」「家事時短の工夫」「これからの家事ラクに必要なこと」などをテーマに、家事ラク、子育て、生活面の知恵などについてのトークが繰り広げられた。
「家事における悩み」では、子供に片付けさせることなどが共通の悩みとして挙がった。また、時短家事ではロボット掃除機などの便利家電の利用者が多いことが分かった。さらにこれからの家事ラクに必要なことについては、便利家電などは都度新製品が出るため、家づくりの際に、シンプルな形、外壁をタイルにするなど、家自体をメンテナンスの少ない間取りやつくりにすることなどの提案がなされた。
なお、女性ネットワークの会は、日本建築仕上学会(ゼネコン、建材メーカー、職人等で構成)における、女性の横のネットワークづくりを目的に14年5月に発足。交流を目的に現場見学会、講演会、懇親会等のイベントを開催しており、イベントには関連業界への就職を希望している研究開発中の女子大学生なども参加している。