不動産ニュース / 開発・分譲

2015/3/9

CRE事業で銀座初の高優賃を建設/日本土地建物

「こもれび銀座一丁目」外観
「こもれび銀座一丁目」外観
1階には入居者同士の交流にも利用できるラウンジを用意
1階には入居者同士の交流にも利用できるラウンジを用意

 日本土地建物(株)がCREコンサルティングを手掛けた高齢者向け優良賃貸住宅「こもれび銀座一丁目」(東京都中央区、総戸数31戸)が竣工。9日、報道陣に公開した。

 事業主の銀座不動産(株)が、同社に対し、創業の地である銀座一丁目の土地で「社会貢献ができる施設を建てたい」と打診。同社が、企画・設計・施工も含めたトータルマネジメントを行なった。

 同物件は、都営浅草線・東京メトロ日比谷線「東銀座」駅、東京メトロ有楽町線「新富町」駅より徒歩3分に立地。建物は、鉄骨鉄筋コンクリート造地上13階建て、延床面積1,409.25平方メートル。住戸は、専有面積27~31平方メートル。同エリアでは初の高優賃。

 各住戸は、引き戸を採用し、IHヒーター、ヒートショック防止のための浴室暖房、床暖房などを装備。オートロック、防犯カメラ、録画機能搭載モニター付インターホンも備える。管理スタッフの日勤と遠隔管理により24時間緊急時に対応。在宅中に一定時間水が使われない、または水が連続使用された場合は、異常と判断して通報される。また、コミュニティルームには介護福祉士の有資格者が日勤常駐しており、生活相談も可能となっている。

 1階にコミュニティホール、2階には多目的ルームを設置。ペットとの同居も可能で、足洗い場の設置やエレベーターの「ペット同乗お知らせボタン」も完備している。

 家賃は11万4,000~14万4,000円。共益費が1万3,500円、サービス費用(緊急時サービス対応、安否確認、生活相談などの費用)は5,810円(1人入居の場合)。入居者は、月額最大4万円の家賃補助を受けられる。入居条件は、60歳以上の健常者で、月額所得が48万7,000円以下の人。中央区民が優先される。

 同事業は、東京都の高齢者向け優良賃貸住宅の助成制度により建築工事費の約12%・7,200万円を補っており、総事業費は約5億5,000万円(税抜き)。利回りも10%超を確保している。

 同日会見した同社CREコンサルティング第二部兼CREコンサルティング第一部プロジェクトマネジメントチーム次長の品川太久磨氏は「中央区役所の広報誌に1度だけ募集案内を出し、区役所やシニアセンターなどにパンフレットを配布したところ、31戸の募集に対し、52件の申し込みがあった。高齢者住宅の入居者を募集して、竣工前にこれだけの反響があったのは、初めての経験」などと述べた。

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