ダイビル(株)はこのほど、所有する彫刻「鷲と少女の像」が、大阪市指定有形文化財「近代大阪を彩る都市芸術(彫刻)」に指定されたと発表した。
大阪市指定有形文化財は、1999年度から、大阪市教育委員会が毎年大阪の歴史と文化を物語る重要な文化財を指定するもの。文化財を大切に守り、市民の文化の向上に活かすとともに、未来へ確実に伝えていくことを目的としている。
「鷲と少女の像」は、25年に大蔵貞蔵氏が制作した彫刻で、ダイビル本館(大阪市北区)の玄関上部に設置されている。像高は279cm。
ダイビル本館(2013年2月竣工)は、煉瓦と石彫刻が特徴的だった旧ダイビル本館竣工当時の意匠を復元。同彫刻も周囲の装飾と同様に旧状通りに設置した。
旧ダイビルの建築は、近代建築史上重要な価値を持っている。また、同彫刻は芸術性が高く評価されており、旧ダイビルを象徴する像として長く市民に親しまれてきたことから、選定された。