

三井不動産(株)は10日、再開発に伴い解体予定の「日本橋室町センタービル」(東京都中央区)を利用し、同社が運営管理するオフィスビルに勤務する外国人・日本人を対象に防災訓練を実施。その様子をメディアに公開した。同社が運営管理するオフィスビルで働く人を対象に防災訓練を実施するのは初の試み。
防災センタースタッフが火災発生時に取るべき行動やビルの消防設備、消火器の取り扱い方について説明。続いて、粉末消火器を使用し、煙にまかれるところまでを体験する放出訓練、エレベーターに閉じ込められた状況を再現し、救出を実演するエレベータ閉じ込め体験、スモークマシンで室内を煙で充満させた状態で行なう火災避難体験など、参加型の防災訓練を実施。いずれも日本語・英語の2ヵ国語で行なった。
訓練は9~11日の午前・午後の計6回開催し、延べ約110名(うち、外国人は約30名)が参加する予定。同社では今後、複数の再開発計画、新産業創造の取り組みにより、増加が見込まれる外国人勤務者に対応するため、外国語対応を強化していく方針。