不動産ニュース / 調査・統計データ

2015/3/11

都心5区の大型マンション、賃料上昇の動き顕著/JREI調査

 (一財)日本不動産研究所(JREI)は11日、「住宅マーケットインデックス2014年下期」の調査結果を発表した。アットホーム(株)と(株)ケン・コーポレーションが提供した賃貸・分譲マンション事例データを新築・中古(築10年)別、大型(80平方メートル以上)・標準(40~80平方メートル未満)、小型(40平方メートル未満)に分け、賃料・価格・平均利回りを都心5区や東京23区などエリア別に集計・分析した。調査期間は14年7~12月。

 1平方メートル当たりのマンション賃料は、都心5区の新築は大型5,456円(前期比4.7%上昇)、標準4,355円(同1.3%上昇)、小型4,268円(同1.2%下落)。中古では大型4,922円(同4.2%上昇)、標準3,985円(同1.3%上昇)、小型4,002円(同1.1%下落)。東京23区の新築は大型4,676円(同4.0%上昇)、標準3,259円(同1.5%上昇)、小型3,596円(同0.3%下落)。中古は大型4,204円(同3.7%上昇)、中型2,998円(同1.5%上昇)、小型3,383円(同0.3%下落)。

 都心5区・東京23区を通じて、新築・中古とも大型は4期連続の上昇で、上昇幅も3~4%台と大きい。一方で中型はわずかな上昇、小型は下落と傾向が一致した。

 1平方メートル当たりのマンション価格は、都心5区の新築は大型148万3,000円(同27.1%上昇)、標準102万1,000円(同5.2%上昇)、小型108万6,000円(同1.3%下落)となり、大型・標準は2期連続の下落から反転。大型が大きく上昇した。中古は大型102万2,000円(同2.2%下落)、標準86万9,000円(同3.0%上昇)、小型88万6,000円(同5.7%上昇)。

 東京23区は、新築は大型118万9,000円(同15.6%上昇)と都心5区同様に大きく上昇。標準87万2,000円(同3.3%上昇)、小型101万6,000円(同0.3%下落)となった。中古は大型75万9,000円(同4.3%下落)、標準64万1,000円(同1.0%上昇)、小型73万9,000円(同6.6%上昇)。都心5区・東京23区を通じて、規模別に上下動の動きはあるものの、全体的には上昇トレンドを描いている。

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