アドバンス・レジデンス投資法人(ADR)は13日、2015年1月期の決算説明会を開催した。
当期(14年8月1日~15年1月31日)の営業収益は156億3,300万円(前期比6.6%増)、営業利益は81億5,800万円(同8.7%増)、経常利益は65億9,100万円(同12.1%増)、当期純利益は65億9,100万円(同12.1%増)、1口当たり分配金は5,130円となった。
当期は、6物件(当初取得価格計293億円)を売却し、6億5,400万円のネット売却益が発生。25物件(取得価格合計222億円)の新規取得により前期および期初業績予想を比べると大幅な増収増益を達成した。期末時点のポートフォリオは240物件、賃貸可能面積は74万21平方メートル、賃貸可能面積1万9,572戸、取得価格ベースで4,105億円となり、賃貸住宅特化型としてはJREIT最大級の規模となった。賃料水準を引き上げ、募集関連収支も改善し、期中平均96.1%という高稼働率を維持した。
今後は、開発物件を中心としたスポンサーからの物件供給や同投資法人に寄せられる豊富な物件情報を生かした市場からの直接取得等を通じ、ポートフォリオ収益力の向上力に注力。次期(15年7月期)には9物件(取得価格136億円、NOI利回り5.2%)を取得する予定。一方、内部成長については、稼働率が高い物件については、テナント入れ替え時を中心に賃料水準の増額等を図るとともに、築年数の経過に応じて大規模修繕工事を継続的に実施。物件特性の考慮したバリューアップ工事を図ることで物件競争力の維持・向上に努める。
次期については、物件入替えによる賃料収等の増加等があるものの、売却益の剥落が見込まれることから営業収益149億2,800万円(前年同期4.5%減)、営業利益74億7,000万円(同8.6%減)、経常利益59億200万円(同10.5%減)、当期純利益59億200万円(同10.5%減)、1口当たりの分配金は4,540円、期中平均稼働率は96.2%を見込む。
説明会で同社執行役員の髙坂健司氏は「1口当たりの分配金については4,500円台を維持しつつ、早期に4,600円台にあげられるよう努めていく」等と話した。