森ビル(株)は、六本木ヒルズ最上階にある「森美術館」を25日にリニューアルオープンした。
同美術館は、2003年10月に開館。「六本木ヒルズ」のコンセプトである「文化都心」のシンボルとして、多くの人が生活の中でアートに触れることをモットーに、現代アートにこだわり展示してきた。15年1月5日から休館し、リニューアル工事を行なっていた。
リニューアルでは、現代美術特有のインスタレーションや映像作品の展示にも適した天井システムを独自開発し、導入。可動式の壁パネルも厚さ118mmの薄型を開発した。床材も照明の反射による作品の赤み反射を防ぐ、白染色フローリングとした。そのほか、アトリウムにクローク、ロッカーなどを設置し、サービス面を向上。ラウンジやカフェ、レストランもアートを体感できる空間に変更。展望テラスを撤去し、新たな展示空間を設置した。
24日会見した館長の南條忠夫氏は「現代アートのグローバル化、多様化に対応するため、展示空間の高機能化を図った。新たなプログラムを展開させながら、多くの人に現代アートを身近に感じていただく『アート&ライフ』を実現したい」と述べた。