不動産ニュース / 決算・業績・機構改革

2015/3/25

ハウスドゥ、東証マザーズに上場。利益率高い事業体制へ

「利益率重視の体制構築を目指し、各事業を展開していく」と述べる安藤氏
「利益率重視の体制構築を目指し、各事業を展開していく」と述べる安藤氏

 (株)ハウスドゥ(東京都千代田)は25日、東京証券取引所マザーズに上場。同社代表取締役の安藤正弘氏が会見した。

 同社は、2009年1月に京都で創業、不動産売買仲介のフランチャイズ事業、売買仲介を起点とした住まいのワンストップ事業などを展開してきた。12年2月に東京・丸の内に本社を移転し、全国展開を加速させている。現在の店舗数は285店舗。1店舗当たり3~5万世帯を担当する地域密着型の出店を展開している。

 会見した安藤氏は「上場を機にさらに信頼度をあげ、2025年・1,000店舗体制構築に向けてブランド強化を図り、出店スピードを加速させていく。より多くの店舗によって当社基準の物件情報の開示を行なっていくことで、業界全体がアメリカ並みの情報のオープン化を進めていき、顧客本位の体制になるよう、業界の変革につなげていきたい」と抱負を述べた。

 同日付で発表した15年6月期第2四半期決算(14年7月1日~12月31日)は、売上高69億1,600万円、営業利益3億1,000万円、経常利益2億8,200万円、当期純利益2億500万円。フランチャイズ事業は、メディア戦略の効果があり新規加盟契約を27件獲得し、売上高は6億4,600万円、営業利益は3億8,800万円。不動産事業は売買事業の拡大や顧客が自宅に住みながら売却できるサービス「ハウス・リースバック」による収益確保などによって、売上高33億1,300万円、営業利益2億6,100万円を計上。住宅流通事業は仲介とリフォームなどのワンストップサービスを強化し、売上高29億2,800万円、営業利益1億9,600万円となった。

 今後は、フランチャイズ事業で、出店拡大とともに不動産売買仲介件数では業界大手のポジションを確立。不動産事業は、首都圏を中心とした区分所有マンションの再生ビジネスや直営店舗エリアでの建売事業などに注力し、反響の高い「ハウス・リースバック」を主力事業へと引き上げる。住宅流通事業では、売買仲介を起点に周辺事業も獲得し、ワンストップサービスを強化する。
 通期では売上高142億3,800万円、営業利益5億1,300万円、経常利益4億1,000万円、当期純利益2億6,400万円を見込む。
 
 中長期では、利益重視の体質に移行し、経常利益10億円超を目指す。「売上の高い建築や売買事業を年間10%伸長させるとともに、利益率の高いFCやハウス・リースバック事業を着実に積み上げていきたい」(安藤氏)。

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