


住友林業(株)このほど、「女性目線開発プロジェクト」による新商品「konoka(コノカ)」の発売した。総合住宅展示場「ハウジングプラザ三鷹第二会場」(東京都三鷹市)にモデルハウスをオープン。7日、報道陣に公開した。
同プロジェクトは、女性の視点を商品開発やサービスなどに生かすことを目的に、女性社員が中心となって2013年3月に発足。同年10月に全国の支店や関係会社のメンバーも加わり本格始動した。これまでに、リビング収納に関する空間提案「こまま(comama)」や「イーストヒルズ勢野」(奈良県生駒郡)で9棟の分譲住宅を企画・設計してきた。
「konoka」は、ナチュラルで丁寧な暮らしを好む30~40歳代の子育て世代が中心読者の女性誌「LEE」(集英社)の協力で、読者約1,600人にアンケート。さらに、5年以内に住宅取得の意向のある読者にグループインタビューも実施し、その声を商品開発に生かした。
間取りやインテリアに関する理想や悩み分析したアンケート結果から、商品コンセプトのもととなる「リビング」「ナチュラル(なインテリア空間)」「愛着」「自分」の4つのキーワードを抽出。女性が一番居心地がいい場所という結果が出た「リビング」は、センスの良いキレイなリビングをキープするための「koko living発想」として、3つのプランを用意した。
見せたくないものをすっきり美しく収納する「スタイリッシュなストレージ」として、外出の際に必要なものが収納できる玄関脇の「お出かけ仕様のクローク」や、キッチン周りのものをたっぷりしまえる「パントリ-(食品ストック)」、リビングに仕事や家事の生活感を持ちこまず、家事や趣味の作業場として使える「洗練ワーク空間」や、さまざまなシーンで活用できる畳のコーナー「タタミーゼ」、天気のいい日に外でくつろげる「テラスリビング」を提案する。
また、ナチュラル系インテリアスタイルとしてアンケートで上位に上がった「木や漆喰の質感など素材感を活かしたスタイル」、「北欧インテリア」などの声を受け、心地よい「ナチュラル」空間を実現。「konoka style」として、木の素材感と、北欧家具を組み合わせた、自然体で飽きのこない「ナチュラル ノルディック」、ヨーロピアン・クラシック調の家具や照明などに、風合いの良いアンティーク小物を合わせた甘すぎない大人の「フレンチ シック」、味わい深いヴィンテージの家具で経年でより輝きを増していく「レトロモダン」の3つのスタイルを設定した。
「自分自身が良いと感じられるものを選択することに価値を感じる」という分析結果から、質が良く経年変化を楽しむ素材を採用。木の質感にこだわった広いカウンターのメイク空間では、洗面ボウルや扉・カウンター、鏡下のパネルの色や素材などカスタマイズ可能とした。フローリングはオークを採用し、節、入り皮などをあえて残している。
同日会見した同社取締役専務執行役員・住宅事業本部長の和田 賢氏は、「ビッグフレーム工法の安心感をベースに、女性チームの知見を存分に生かした。プレオープンでも、ターゲット層の来場が多く、高い評価を得ている。今後も一次取得者層の女性ファン増を図り、受注につなげていきたい」などと語った。
なお、参考価格は、モデルハウスプラン(1階75.77平方メートル、2階82.39平方メートル)で坪単価85万円。初年度販売目標は500棟。