(株)不動産中央情報センターは、同社が参画した福岡県住宅供給公社の団地リノベーションプロジェクト「本城中央団地」(北九州市八幡西区)が竣工したと発表した。
同公社は、団地における空室問題を解消するため、昨年度に「『団地タイプ住戸改修事業』企業開発提案競技」への参画企業を募集。2015年1月に、県内の民間企業である不動産中央情報センター、(株)トーマスリビング、(株)不動産プラザ、(株)タムタムデザイン一級建築事務所、(株)駅前不動産のチームの提出プランを最優秀案として選定し、5社と福岡県住宅供給公社が協力して各地の団地でリノベーションを展開している。
今回は1989年築、鉄筋コンクリート造5階建ての「本城中央団地500棟」のうち5戸でリノベーションを実施。不動産中央情報センターが賃貸斡旋、不動産プラザが工事、タムタムデザイン一級建築事務所が設計を担当した。
リノベーションは、3DKを玄関横に土間(8.2畳)を設けた2LDKに変更。土間は趣味・仕事など多用途で利用できる空間として提案する。水回りを大胆に動かし、LDK(15畳)はシンプルな対面式ステンレスキッチンを設置しておしゃれな雰囲気に仕上げた。
賃料は5万1,800~5万6,800円。専有面積63.04平方メートル。18・19日に現地内覧会を開催し、本格的に入居者募集を開始する。当日は共用部を使ったモビールワークショップやエフコープ試食会、雑貨マルシェ、おいしいカフェといった各種イベントも行なう。
なお同チームは、「壱岐団地」(福岡市西区)の5戸についてもリノベーションを実施しており、すべて入居者が決定している。今後、他団地でも実施していく方針。