



横浜市を中心に総合不動産業を展開している(株)NIKKEIはこのほど、「横浜らしさ」をデザインテーマにした住宅ブランド「Marks house」を本格始動。ブランドコンセプトをユーザーにアピールするショールームを、横浜の港の見える丘公園近くに設置した。
「Marks house」は、西洋文化を巧みに取り入れた横浜の住文化の復権を目標に、職人の思いが反映され、素材にこだわった、住み続けるほどに味わいの出る住まいを目指す。横浜を拠点にハンドメイドの家具等の製作を手掛ける「スタンダードトレード」とコラボ。同社が得意とする、素材そのものや、年を経ることによる味わいを存分に反映させた住戸デザイン・カラーリングを建売住宅、注文住宅、リノベーションで統一提案。ユーザーには、住み心地とともに、住んだ後のメンテナンスまで楽しんでもらう。
フローリングや建具・幅木等には、ナラ材を使用。ドアノブには、経年で風合いの変わっていく真鍮を使う。木製のオリジナルキッチンは、シンクも陶器製。床は黒色のタイル、壁には乳白色のタイルをあしらう。階段には、滑り止め効果の高いサイザル麻、洋室にはココア色のカーペットを採用。このほかにも、ドアノブと高さを揃えたスイッチ、船舶用ランプ、漆喰塗りの壁、アクセントクロスなど、世界観を統一している。
ショールームでは、キッチンやフローリング、カーペット、クロスなど、実際に住戸で使われるアイテムを展示。ブランドコンセプトをユーザーにアピールしていく。ブランドコンセプトを明確に示したパイロットプロジェクトとして、シリーズ第1弾となる建売住宅「Marks house -Hazawa-」(横浜市神奈川区、総戸数4戸)の販売を、4月上旬から開始。また、同じコンセプトでデザインするリノベーションプランの提案も、専有面積80平方メートルで500万円・800万円の定価制2本立てで展開する。
NIKKEI代表取締役社長の望月真裕氏は「コンセプトは“熟成する家つくり”。今後は、建売住宅を年間30戸ほどコンスタントに供給しながら、リノベーションと注文住宅を年間30戸ほど手掛けたい」と抱負を語った。