野村不動産グループは21日、新宿野村ビル(東京都新宿区)で記者懇親会を開催した。
冒頭、挨拶した野村不動産ホールディングス(株)取締役社長の中井 加明三氏は、3月6日付で発表した同社および野村不動産(株)社長交代人事に触れ「思い切った世代交代を行ない経営体制の若返りを図った。新体制後は7~9月でしっかりと15年10月からの新中長期経営計画を練ってもらう。従来、住宅のウェイトが高かったが、賃貸ビジネスに注力し、今期から来期にかけて住宅と賃貸事業が肩を並べるまでに成長。収益構造が大きく変化していく可能性が高まり、事業の平坦性を整えて再度勝負をしたいと考えている。この1年で新体制をしっかり整え、住宅、賃貸、ノンアセットを3つの柱に今後は戸数ではなく、売上と利益にこだわっていく」と述べた。
続いて挨拶した野村不動産新社長の宮嶋誠一氏は、「前期に住宅事業で7,000戸を達成するなど住宅事業は安定しており、海外を含めた新規事業に積極的に投資していくのが課題と考えている。来年度が中長期経営計画フェーズ2のスタート。そのスタート台が、現状から見て、かなり高いレベルとなりそうだが、新たな事業にチャレンジして、グループのシナジーを発揮していきたい」などと抱負を語った。