三井ホーム(株)は25日、注文住宅の新商品「SONOMA(ソノマ)」の発売を開始する。
「暮らし方から考えるオーダーメイド」をコンセプトに、30~40歳代前半をターゲットとして、同社30歳代社員が中心となって、社員自身が“住みたい家”を開発。「無理をせず等身大で生活する。しかし自分の好きなことにはとことんこだわる」という価値観を重視した。
「SONOMA」は、雄大な森林資源に恵まれ、木に囲まれたナチュラルな生活イメージを持つ、アメリカ・カリフォルニア州ソノマがその名の由来。開発過程ではカフェ90店舗をリサーチし、「豊かな緑と木々の温もりのあるナチュラル」な空間で好きなものに囲まれながら、「自然に」、そのままの自分を「楽しむ」暮らし方を提案する。
北米のレッドシダーの内装材、北欧パインの木製サッシ、国産材の木製バルコニーなど、さまざまな“木”を取り入れたインテリアと外観が特長。木や鉄、タイルといった自然素材を複数組み合わせることで、トレンドとスタンダードをとりこんだ「スタイルミックス」デザインとした。
また、新世代のライフスタイルに合わせた“フリーアドレスな住まい方”の提案として、「家族が自然と集まるアクティブダイニング」を採用した。必ずダイニングを通るよう、家の中心にダイニングを配置。カフェ風の大きなテーブルを置くことで、家族が自然と集まる場を創出する。
さらに、家族とのコミュニケーションを大事にしつつ、一人の時間も楽しむことができるプライベートスペース「こだわりのプチ・スポット」として、ガレージライフを実現できる玄関脇の土間空間「プチ・ガレージ」や趣味や仕事、休息空間となる「プチ・リュクス」を導入する。
参考価格(税抜き)は、東京23区、延床面積180.89平方メートル(54.71坪)のプロトタイププランで、本体工事価格約3,216万円(坪単価58.7万円)、販売目標は初年度200棟。
なお、発売に先行して「SONOMA」のコンセプトを生かしたモデルハウスを「流山おおたかの森住宅公園」(千葉県流山市)内に昨年オープンした。2014年12月~15年3月までに「SONOMA」標準プランで20戸成約済み。
22日に開催した会見で挨拶した同社常務執行役員の一色隆之氏は「ポストバブル世代、団塊ジュニアをターゲットに、その世代に特徴的な思考と暮らし方を解析したひとつの事例として今回発売する。モデルハウスオープン後は、20戸の成約以外でも 多数の住宅で“SONOMA”のコンセプトを採り入れている。30歳代のみならず40~50歳代の共感も得られているようだ」などと述べた。