野村不動産ホールディングス(株)は30日、2015年3月期決算を発表した。
当期(14年4月1日~15年3月31日)は連結売上高5,671億5,900万円(前期比6.6%増)、営業利益718億9,400万円(同3.2%減)、経常利益636億8,100万円(同0.6%減)、当期純利益384億4,100万円(同43.2%増)。
住宅事業セグメントでは、分譲部門が好調。マンションでは「プラウドタワー武蔵小杉」(川崎市中原区)、戸建分譲では「プラウドシーズン船橋小室」(千葉県船橋市)などを販売。売上計上戸数はマンション・戸建分譲合わせて7,021戸(同812戸増)と増加した。セグメント売上高3,593億9,700万円(同16.8%増)、営業利益338億1,100万円(同8.4%増)と増収増益となった。
期末の契約済未計上戸数は4,767戸(同1,422戸減)、期末完成在庫は89戸(同58戸増)となった。
賃貸事業セグメントは、セグメント売上高928億7,800万円(同7.0%減)、営業利益244億4,700万円(同8.8%減)。保有ビルのテナントの一部が移転したことや、物件売却が前期よりも少なかったことなどが要因。期末の賃貸床面積はオフィス・商業施設合計で92万8,628平方メートル(同8.5%増)、空室率は4.5%(同1.6ポイント上昇)と悪化した。
仲介・CRE事業セグメントは、セグメント売上高302億3,200万円(同3.6%増)、営業利益84億7,700万円(同4.6%増)。売買仲介の取扱件数は7,174件(同3.5%減)、取扱高は7,109億8,000万円(同5.6%増)となった。
なお、16年3月期については連結売上高5,850億円、営業利益730億円、経常利益640億円、当期純利益380億円を見込む。