三井不動産(株)は11日、2015年3月期決算を発表した。
当期(2014年4月1日~15年3月31日)は、売上高1兆5,290億3600万円(前期比0.9%増)、営業利益1,860億7,400万円(同7.8%増)、経常利益1,633億7,300万円(同13.0%増)、当期純利益1,001億8,500万円(同30.4%増)となった。
賃貸事業は、オフィス、商業施設の新規・通期稼働や、商業施設の増床・リニューアル効果等による収益寄与の一方で、「飯田橋グラン・ブルーム」等の新規稼働に伴う償却費の増加や再開発に伴う稼働終了等により減益となった。その結果、売上高4,648億4200万円(同3.3%増)、営業利益1,078億6,300万円(同1.2%減)を計上。なお、同社のオフィス・商業空室率(連結)は3.2%(同0.2ポイント改善)、首都圏オフィス空室率(単体)は3.2%(同0.1ポイント改善)。
分譲事業は、個人向け住宅分譲において、計上戸数は減少となった一方で、利益率が上昇したことにより、前期に比べ470億円の減収、同比39億円の増益。投資家向け分譲等は、物件売却の伸長により、前期に比べ630億円の増収、同比144億円の増益となった。その結果セグメント全体では売上高4,254億4,200万円(同3.9%増)、営業利益454億9,300万円(同67.8%増)に。
次期は、売上高1兆6,100億円、営業利益1,950億円、経常利益1,710億円、当期純利益1,070億円を見込む。
なお、今期の好調な業績等を踏まえ、同日付で利益剰余金の配当を決定。15年3月31日を基準日とする1株当たりの配当金は14円(前回予想比3円増配)で、配当金の総額は138億3,400万円。