シービーアールイー(株)(CBRE)は11日、東京、大阪、名古屋における、2015年第1四半期の路面店舗の市場動向を発表した。
東京の主要リテールマーケットは引き続き堅調な需要がみられ、円安や訪日外国人の増加を背景に、海外ブランドによる出店意欲が旺盛。需給バランスはひっ迫しており、賃料は全般的に上昇基調を示している。ただし、プライム立地の賃料は頭打ちの感があり、今期のプライム賃料(想定成約賃料)は前期比横ばいの35万円/坪にとどまった。
大阪の主要マーケットも堅調な状況が継続、国内外の有力テナントが積極的に店舗展開する傾向が続いている。今期のプライム賃料は、前期比横ばいの20万円(月/坪/共益費込み)。潜在需要が非常に高く、今後は緩やかな上昇基調で推移する可能性が高いと分析している。
名古屋の主要マーケットである栄では需要が堅調。15年に入ってからのテナントの出店意欲は14年に比べて高まっており、今期はメインストリートだけでなくセカンダリーエリアに出店する動きも見られた。マーケットは好調を維持しており、今後、新規出店は増えていくと期待している。