旭化成ホームズ(株)は12日、代表取締役社長の池田英輔氏が会見し、2015年3月期決算について説明した。旭化成(株)の決算については12日のニュース参照。
当期(14年4月1日~15年3月31日)は連結売上高5,518億円(前期比3.3%増)と4年連続で過去最高を更新。一方、営業利益は592億円(同6.0%減)と減益となった。
主力の建築請負部門(旭化成ホームズ)は、売上高4,042億円(同2.6%増)、販売戸数1万7,484戸(同6.8%増)に。受注高は4,257億円(同1.0%増)、受注戸数は2万110戸(同6.9%増)と初の2万戸超となり、売上高と受注高については4年連続で過去最高を更新。一方、営業利益は、資材費高騰、労務費アップ等の影響で436億円(同11.2%減)となった。
不動産部門(旭化成不動産レジデンス)は、分譲事業におけるマンションの販売戸数は580戸。賃貸管理事業での管理戸数は、建築請負部門における「ヘーベルメゾン」の販売増加に伴い管理戸数も増加し、年度末に6万3,000戸を突破。売上高920億円(同7.2%増)、営業利益69億円(同17.3%増)と増収増益に。
リフォーム部門(旭化成リフォーム)は、消費税増税反動減に苦戦する厳しい状況となったが、受注高(同11.1%減)は517億円と、依然、前年に次ぐ高い水準で推移。受注残も好調で、売上高536億円(同1.9%増)と過去最高を更新、営業利益は63億円(同3.3%減)となった。
16年3月期は、労務費・資材費高騰の影響を織り込み、連結売上高は過去最高の5,800億円としながら、営業利益580億円の増収減益と予想。建築請負受注高は4,470億円を見込む。なお、住宅事業の期末受注残は5,145億円。「4月の受注状況からもう少し上も想定できるが、年度後半の市場の読みが難しい。比較的確実な数字として売上高5%程度の伸びにとどめた」(池田氏)。