


高齢者住宅経営者連絡協議会(高経協)は15日、「今、伝えたい終の住まいの役割」をテーマに、シンポジウムを開催した。
開催挨拶に立った高経協会長の森川悦明氏は、「高経協での大きなイベントとして、春にシンポジウム、さらにリビング・オブ・ザ・イヤーを開催しており、今回が3回目のシンポジウム。高経協では、その類型にかかわらず、高齢者住宅事業に携わる企業の経営者が集まり、さまざまな活動をしているが、本日は、真に価値のある高齢者の住まいを求める方々に、われわれだからこそ提供できる情報を直に発信したい」と挨拶した。
基調講演には、青森大学副学長・社会学部教授でエッセイストの見城 美枝子氏が登壇。自身が経験した高齢の母親・叔母との生活、母親を送った経験から、終の棲家の準備や後片付けへの心構えについて語るとともに、介護をする側の生活における注意、施設選びで遭遇した出来事など、ユーモアを交えながら講演した。
続くパネルディスカッションでは、(株)長谷工総合研究所上席主任研究員の吉村直子氏をコーディネーターに、高経協の会員企業役員4名をパネラーに迎え、「高齢者住宅への住み替え~自分の場合、親の場合~」をテーマにディスカッション。高齢者住宅・施設における入居前の見極めどころや、入居してからの生活満足度を上げるためにすべきこと、医療・終末期対応などについて、昨今の入居者動向、多く寄せられる質問・クレームなどの話も含め、語り合った。