不動産ニュース / 政策・制度

2015/5/19

とりまとめに向け、大都市の基本的なあり方・戦略について議論/国交省

委員会の様子
委員会の様子

 国土交通省は19日、第5回「大都市戦略検討委員会」(委員長:奥野信宏中京大学理事)を開催した。大都市が直面する、国際的な都市間競争の激化、郊外部の高齢者の急増、巨大災害の切迫等の課題解決に向け、これまでの都市再生・大都市政策を検証するとともに、今後の大都市政策の方向性を検討している。

 今回は、地方公共団体を対象に行なった都市の国際競争力・都市再生、大都市圏での高齢者の急増等の複数の論点に対するアンケート調査結果を紹介するとともに、過去の委員会で委員やプレゼンターから挙がった指摘を踏まえながら、大都市圏の高齢者や女性の人口移動や、就業率の状況、リニア新幹線の開通によって推測される影響等について説明。また、とりまとめに向け、大都市の基本的なあり方を提示した上で、全体的な論点として、都市の国際競争力・都市再生、高齢者の急増、災害へ脆弱性、大都市圏域内・圏域間の役割分担を挙げた。

 委員からは、「リニア開通の影響については、もう少し精査する必要があるのではないか」「国際競争力と生活の場としての観点から都市を考えるべき。今までとは違った新しい発想が必要」「とりまとめに向けリアリティのあるものにするための戦略が必要。都市の今の実力を認識し、何ができるのか見極めた上でもう少し具体例を示し、内容を絞り込んだ方がよいのではないか」といった意見が出された。

 次回の検討会は6月25日の予定。論点を再度整理し、これから作成するとりまとめの素案を元に議論を進める予定。

動画でチラ見!

第18回 ジバコー 「原点」を語る

ニュースはこちら

新着ムック本のご紹介

ハザードマップ活用 基礎知識

不動産会社が知っておくべき ハザードマップ活用 基礎知識
お客さまへの「安心」「安全」の提供に役立てよう! 900円+税(送料サービス)

2020年8月28日の宅建業法改正に合わせ情報を追加
ご購入はこちら
NEW

月刊不動産流通

月刊不動産流通 月刊誌 2025年9月号
アクティブシニアの最新住宅ニーズ!
ご購入はこちら

ピックアップ書籍

ムックハザードマップ活用 基礎知識

自然災害に備え、いま必読の一冊!

価格: 990円(税込み・送料サービス)

お知らせ

2025/7/5

「月刊不動産流通2025年8月号」発売中!

月刊不動産流通研究所2025年8月号」が発売となりました!
特集は、「今こそ! リスキリング」。社会が目まぐるしく変化する中で、不動産事業者も取り巻く環境に適応するためのスキルアップが不可欠です。本特集では、新たな課題への対応や業績向上に向け社員の「リスキリング」支援に取り組む事業者に着目。その狙いや取り組み、効果を紹介します。