不動産ニュース / 開発・分譲

2015/5/19

1棟リノベーションマンション事業を加速/住友林業

「フォレスティア上北沢」外観
「フォレスティア上北沢」外観
モデルルーム内
モデルルーム内
共用施設のシェアライブラリー
共用施設のシェアライブラリー

 住友林業(株)はこのほど、1棟リノベーション分譲マンション「フォレスティア上北沢」(東京都世田谷区、総戸数18戸)の販売を開始し、19日に現場見学会を開催した。

 「フォレスティア」は、同社が提供する1棟リノベーションマンションブランド。既存マンションを1棟単位で買い上げ、リノベーションを施した上で区分所有の形で分譲する。
 外観や共用部を刷新する他、セキュリティ等の機能を向上。専有部は、スケルトン状態にした上でリノベーションを実施。同社オリジナルの床材を使用する等、住み心地や使い勝手を向上させる。
 また、第三者検査機関による調査と、建物全体の大規模修繕、「既存住宅売買瑕疵保険」を付保することで、顧客の不安にも対応する。

 「フォレスティア上北沢」は、京王電鉄京王線「上北沢」駅徒歩4分。従前の建物は個人が所有していた賃貸マンションで、鉄骨造4階建て。
 今回のリノベーションでは1階に「ハグくみの部屋」と名付けた共用施設を設置。四国にある社有林産のヒノキを利用しており、スペース内には、入居者の語らいの場となる「オーナーズラウンジ」や、多目的に活用できる「プライベートスタジオ」、「シェアライブラリー」等を配置した。また、敷地内には野菜や果物を居住者が育てることができる「シェアファーム」を設置することで、コミュニティを育む仕組みを実現した。 
 専有面積は全戸72.54平方メートルで、間取りや素材を選べる「セレクトプラン」や一級建築士等が対応する「フリープラン」を用意する。
 
 販売戸数は5戸で、価格は5,638万~6,348万円。販売開始から約3週間で近隣の居住者を中心に約20名が来場しているという。賃貸として居住中の居室もあるため、長期での販売スケジュールを組んでおり、同物件に関しては3年間で約10億6,000万円の売り上げを見込んでいる。 
 引き渡しは9月下旬の予定。

 なお、「フォレスティア桜山」(名古屋市瑞穂区、総戸数39戸)も販売中である他、秋には兵庫県西宮市での販売も予定している。同社住宅事業本部リノベーション営業部長の和田誠司氏は、「新築が減少していく中で、リノベーションの可能性を探っていきたい。同事業では、住友林業ホームテックや住友林業緑化といった、グループ会社とのシナジーを検証していく」等と話した。

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