(株)コスモスイニシアは19日、2015年3月期決算説明会を開催した。決算概要は12日のニュース参照。
当期(14年4月1日~15年3月31日)は、連結売上高756億2,000万円(前期比12.1%増)、営業利益17億4,500万円(同0.3%増)、経常利益13億5,100万円(同2.5%減)、当期純利益17億3,500万円(同37.8%増)。当期純利益の増加は、繰延税金資産に係る法人税等調整額の計上によるもの。
13年4月~15年3月までの事業用地取得状況は、新築マンションが47プロジェクト・3,168戸、新築一戸建てが21プロジェクト・384区画。売り上げは1,190億円相当で、うち入札による取得は約25%に抑えた。
引き続き、中期経営計画(14年3月期~16年3月期)について進捗状況を発表。16年3月期は、すべてのセグメントにおいて増収、利益も大幅な増益の見通しであるとした。
不動産販売事業の業績見通しは、新築マンションで年間売上400億~500億円(1,000~1,500戸)、新築一戸建てで年間売上80億~100億円(150~200戸)とし、売上高552億円、営業利益32億円。不動産賃貸事業は、サブリース管理戸数の継続拡大や高稼働率の実現を目指し、売上高153億円、営業利益6億円の見通し。不動産流通事業の見通しは、自社内部門連係強化による収益拡大等で、売上高77億円、営業利益8億5,000万円。その他事業については、既存・派生事業による収益拡大を目指し、売上高130億円、営業利益3億円を見込む。
全体の見通しは、売上高900億円、営業利益35億円、経常利益30億円、当期純利益29億円。
同日会見した同社代表取締役社長の高木嘉幸氏は、「15年3月期の売上総利益率は、新築マンションが15.2%、新築一戸建てが12.8%だった。16年3月期には、それぞれ17.6%、15.1%にまで伸長する予想。新築住宅分譲の継続・強化に加え、再開発事業にも積極的に取り組み、さらに数%の伸びを目指したい」などと話した。