(公社)全日本不動産協会東京都本部、(公社)不動産保証協会東京都本部は29日、グランドアーク半蔵門(東京都千代田区)にて定時総会を開催。2015年度の事業計画や、収支予算案などを報告したほか、改選期に当たり役員選任を行なった。
冒頭、挨拶した東京都本部長の中村裕昌氏は「昨年度は659社が入会し、3月末で会員数は8,214社となった。また、今年4月1日より宅地建物取引主任者の資格名称が宅地建物取引士に変更された。信用失墜行為の禁止に関して、法定研修などでしっかり学んでもらいたい。従業者研修として全日を挙げて実施する『全日ステップアップトレーニング』を東京都本部として今年度は10回実施する計画だ。ぜひ活用してほしい」と語った。
その後挨拶した全日総本部理事長の林 直清氏は「空き家が増加しているが、空き家は『宝の山』だ。20年の東京五輪に向けて、訪日外国人のための宿泊施設としてリフォームし、ウイークリー・マンスリー物件として活用できるように仕立てるのは地域に密着して展開しているわれわれの務めだ」と述べた。
今期の事業計画は、組織強化では新規入会目標を本店570社、支店100社と設定。正会員8,400社の達成を目指す。また、全日が今春からスタートした「全日ステップアップトレーニング」の推進などを掲げた。
改選期に伴い、役員改選を実施。新役員による互選により、中村氏が再選。同氏は「全日としても、今後は社会貢献が重要となる。東京都本部としては、子育て支援に関して何らかの方策を練っていきたい」と抱負を述べた。