(株)コスモスイニシアは24日、6月に竣工した創業40周年記念フラグシッププロジェクトの分譲マンション「イニシア武蔵新城ハウス」(川崎市中原区、総戸数124戸)を、報道陣に公開した。
同物件は、JR南武線「武蔵新城」駅徒歩8分に立地。鉄筋コンクリート造地上5階建て、敷地面積4,521.75平方メートル、建築面積2,562.27平方メートル。
「やさしいシカク」をコンセプトに、全体計画から住戸プランの細部までこだわってつくられた。居室内の梁や柱などの無駄な凹凸を極力減らし、シンプルで美しい形を追求。照明はダウンライトを採用し、カーテンボックスを隠したほか、開口部分の木枠もなくすなど、フラットな天井と壁に仕上げ、リビング空間に広がりを持たせた。また、可動家具やスライドウォールを採用し、ライフステージの変化に応じて柔軟な間取り変更が可能。
外観は余計な装飾やデザインは極力排除し、直線的でフラットなファサードと質感のある左官コテ仕上げとした。廊下わきには中庭を設け、回りには腰を掛けられるようにベンチをしつらえた。その他、左官仕上げの土の壁を施したエントランスや、電力一括受電システム、共用部防災備品と全戸防災備蓄倉庫も装備。無駄な共用施設は省いて、共益費のランニングコスト削減にもつなげている。
住戸は、専有面積70~85平方メートル。間取りは2LDK+S~4LDK。価格は4,198万~6,148万円。坪単価は230万5,000円。総来場者数約600件。購入者は、川崎市中原区が約58%、30歳代が約63%で最も多く、家族構成は2人が約42%、3人が約34%だった。梁・柱の凹凸がないフラットな居住空間や、無駄のない間取りなどが特に好評だった。第1期(2014年12月、76戸)、第2期(15年3月、41戸)、第3期(同年6月、7戸)といずれも即日完売。苦戦住戸などもなく、予定より2ヵ月前倒しで完売にこぎつけた。
見学会で挨拶した同社建築本部商品企画部商品企画課の小山智弘氏は「多様化するニーズに対応するため、お客さまと同年代(30~40歳代)の設計チームを構成し、暮らし方や価値観の変化などを捉え直し、究極にシンプルでフラットな住まいを計画した。共用部は極力省き、部屋は大半を専有面積70平方メートルにするなど、建築コストを安く抑えた」などと述べた。