(株)ビルディング企画はこのほど、2015年7月度の東京主要5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)のオフィス市況調査の結果を発表した。
平均空室率(基準階床面積100坪以上)は、5.07%(前月比0.20ポイント低下)と、3ヵ月連続の改善。6年3ヵ月ぶりの低水準となった前月から、さらに改善が進んだ。
最も空室率が改善したのは新宿区で、4.18%(同0.32ポイント低下)となり、4ヵ月連続の改善となった。大型ビルの成約が多かったのに加え、新規募集が少なかったことが要因。また、中央区5.64%(同0.22ポイント低下)、千代田区4.20%(同0.21ポイント低下)、港区6.65%(同0.17ポイント低下)、渋谷区2.83%(同0.09ポイント低下)と、軒並み空室率が改善した。
1坪当たりの推定成約賃料(基準階床面積100~300坪未満)は1万8,225円(同148円上昇)と、上昇が11ヵ月続いた。空室率の改善傾向に伴って値上がり傾向が続いていることに加え、高価格帯の物件が増えていることもあり、前年同月に比べると1,354円の上昇となっている。
なお、新築ビルの平均空室率は30.33%(同10.60ポイント上昇)、推定成約賃料は3万178円(同46円低下)。