

(一社)全国空き家相談士協会(代表理事:林 直清氏)は4日、「空き家相談士」を認定するセミナーを初開催した。
同協会は、空き家の利用・活用・管理・除却など空き家問題の解決に必要な知識を備えた人材(空き家相談士)の育成と、全国ネットワークの形成による空き家ビジネスの振興などを目的に、今年7月に発足。9~11月にかけ、正会員を対象にした認定セミナーを、月1回のペースで開く。
セミナーには、同協会役員を中心に30名が参加した。参加者は、空き家ビジネスを手掛けるため必要な知識を「総論」「法律」「登記」「税務」「建築」「コンサル利活用」などの分野別に2日間かけ学び、最終日の試験に合格した者が「空き家相談士」として登録できる。
セミナー開催にあたり挨拶した林氏は「この認定資格を、社会的ステータスのあるものとしていきたい。国土交通省にも、大変な関心をもっていただいている。今後は行政機関とも一体となり、空き家問題に取り組んでいきたい」と抱負を述べた。また、引き続き「総論」の講義を行ない、不動産市場や市場を取り巻く社会環境を述べながら、空き家問題解決のため必要な知識や心構えなどを説いた。
認定セミナーには、これまで50名の正会員から申し込みがあった。12月には、一般からの申し込みも受け付け、年内に100~150名の有資格者を見込んでいる。