(公社)東京都不動産鑑定士協会は10日、第40回定期研修会をすまい・るホール(東京都文京区)で開催した。
今回の研修会のテーマは、「首都直下地震に向けての復興準備計画」。第1部では、明治大学大学院政治経済学研究科特任教授の小林一樹氏が「首都直下地震における建物被害調査のイメージ」を、第2部では東京都総務局総合防災部情報統括担当課長の小林 千佳子氏が「東京都の防災対策と災害に係る住家被害認定調査」について解説した。
同協会会長の吉村真行氏は、「東日本大震災のとき、不動産鑑定士として緊急的な場面で力となれず歯がゆい思いをした。もし、首都直下型地震が起きるとすれば、復興において鑑定士も不動産の評価等で大きな役割を果たすべきだと思う。また、そうした人材育成も協会の役割といえる。今回の研修会で得た知識を業務に生かしてほしい」等と挨拶した。
不動産鑑定士を中心に、関連行政機関や友好団体などから約300名が参加した。