不動産情報サービスのアットホーム(株)は29日、同社のネットワークにおける2015年8月期の首都圏新築戸建て・中古マンションの登録価格、および成約価格データを発表した。対象は、登録物件が新築戸建て7,586件、中古マンション800件。成約物件が新築戸建て1,500件、中古マンション541件。
新築戸建ての平均登録価格は、首都圏平均で1戸当たり3,332万円(前年同月比1.9%上昇)と、2ヵ月連続のプラス。成約価格は同3,365万円(同3.0%上昇)となり、4ヵ月連続のプラスとなった。東京23区・埼玉県・千葉県が同4ヵ月連続、神奈川県が同2ヵ月連続、都下が再び上昇し、全エリアで上昇。これは14年5月以来、1年3ヵ月ぶりとなる。
中古マンションの平均登録価格は、首都圏平均で1戸当たり2,607万円(同16.6%上昇)と、6ヵ月連続のプラス。成約価格も2,463万円(同0.7%上昇)と、1年8ヵ月連続のプラスとなったが、上昇率は0%台にとどまった。これは成約の38%を占める東京23区で上昇となったものの、同29%を占める神奈川県が下落に転じたことが要因で、成約価格は登録価格の平均を3ヵ月連続で下回り、23区では乖離率が5ヵ月連続で2ケタとなる等、需給のずれが顕著となった。
なお、1平方メートル当たりの成約価格は43万7,000円と前年同月比8.2%上昇し、9ヵ月連続のプラスとなった。