住友林業(株)は9月30日、ハウステンボス(株)が推進するホテルプロジェクト「変なホテル」(長崎県佐世保市、客室数72室)第2期棟の工事に着手した。
ハウステンボスの「変なホテル」とは、「常に変化する世の中に対して、このホテル自身も常に変化することを約束する」という思いを込めて名付けたもの。
建設コストの削減を企図した世界展開可能な工法、人件費の削減を目指した自動化とサービスロボット、省エネルギー化への取り組みと光熱費の自給率向上を企図した太陽光発電の3つを導入。この取り組みを元に、設計・施工を第1期は東京大学生産技術研究所川添研究室が、第2期棟は鹿島建設(株)と同社が担当する。
第2期棟は、敷地面積1万5,577.56平方メートル、延床面積2.049.71平方メートル。客室棟は、日本初となる引き板を並べた層を板の方向が層ごとに直交するように重ねて接着した大判パネルを採用した木造CLT構造とする。歩廊やブリッジなどは鉄骨造。
使用するCLTのラミナ(ひき板)には国産資源の国産杉材を採用。客室内部空間は2面の壁面をCLTの現しとし、内装施工手間の軽減と木質感をバランスよく配し、癒し効果による室内環境の向上を図る。また、柱型、梁型が内部空間に現れないような壁柱と壁梁を採用することで広々とした室内空間を実現する。
竣工は2016年2月、オープンは同年3月の予定。